--春のクラシック最終戦ダービーでもあの馬が!-----

 以前の一刀両断でお伝えした通り、今年は競馬界にとって今後を担う意味でも非常に重要と言える。
 その最大の要因に、近年では無敗の3冠馬ディープインパクトを筆頭に、数々の実績馬を輩出した大種牡馬サンデーサイレンス(以下SSと称す)が4年前の8月19日に衰弱性心不全のためこの世を去り、今年の3歳世代が最後のSS産駒となる事から、業界ではSSの後継種牡馬の誕生が挙げられる。
 その影響か、今年のGT戦では桜花賞のキストゥヘヴン(1着)、アドマイヤキッス(2着)、皐月賞のドリームパスポート(2着)、フサイチジャンク(3着)、NHKマイルCのロジック(1着)、ファイングレイン(2着)の3歳世代をはじめ、古馬においては天皇賞(春)のディープインパクト(1着)、高松宮記念のオレハマッテルゼ(1着)といったようにSSの血を受け継ぐ有力馬が上位を占めている。
 確かにSSの血を受け継ぐ有力馬が多い事は確かだが、ここまでの状況となっては単なる偶然とは一概には言い切れない。
 その証拠に、水面下では後継種牡馬の誕生を重要視する傍らで競馬界全体を盛り上げようとする思惑が動いているのだ。それらは決して公になる事なく、微妙なさじ加減の元、成立し、バランスを保たれていると私は判断する。

--皐月賞を彷彿させるダービー馬誕生!!-----

 そして、いよいよ目前に迫った3歳若駒の頂上決戦、東京優駿(以下、ダービーと称す)。このダービーは牡馬限定のイメージが強いが、牝馬も出走出来る事はご周知の通り。しかし、私の知る限りの記憶では、ここ30年牝馬の出走はない。陣営サイドとしてもローテーションの問題から牝馬を出走させてもいい筈だ。まさに無意味と言っても良いだろう。
 ましてや、この1週前にはオークスもあるのだから。
 このような競馬ファンにとって理解しがたい業界の動き、そんな水面下で繰り広げられている思惑こそ、今年のダービーに大きく関係してくるのだ。
 馬券的妙味で言えば、皐月賞を彷彿させると言っても過言ではないだろう。そんなダービーの注目馬は私が皐月賞も含め、皐月賞前から公言する毎年変わる別路線の台頭だ。
 ただし、皐月賞と大きく違う点が1点。それは別路線組の中でもSSの血を受け継いだあの有力馬の好走が濃厚という事だ。
 そして、その有力馬と人気が大きく割れる皐月賞組との絡みによって、馬券はより妙味を増す事になるのだ。
 最後に、ダービーの影響による目黒記念においても、非常に興味深い情報が入ってきている。興味のある方は、直接、私が在籍する勝馬総本部に尋ねてみると良いだろう。