--人気に惑わされるな!人気=実力ではない!!-----

 このオークスのポイントは何と言っても距離だ。オークスまでのレースを見ても、コース経験は可能だとしても距離経験は皆無に等しい。そのため予想においてどうしても頼らざるを得ないのが人気ではないだろうか。しかし、そこに大きな盲点があるのだ。よく穴をあける伏兵馬の存在があるが、その伏兵馬は本当に実力がなく人気を落としているのだろうか。
 その答えはこれまでのオークスを踏まえても一目瞭然。
 過去5年、3度が万馬券決着となっているが、この万馬券は決して獲れない馬券ではない。むしろ馬券圏内に入った伏兵馬の状況さえ把握出来ていれば、簡単に獲れる馬券なのである。
 例えば、馬連でも万馬券決着となった一昨年のオークスの1着は6人気のダイワエルシエーロ(前走桜花賞7着)、2着は4人気のスイープトウショウ(前走桜花賞5着)、3着は7人気のヤマニンアラバスタ(前走桜花賞9着)、いずれも前走の桜花賞で惨敗した馬が人気に関係なく上位に食い込んでいる。しかし、これら3頭には共通点がある。
 桜花賞前のレースではしっかりと結果を残しているということだ。更に3着のヤマニンアラバスタに関しては、桜花賞は明らかに輸送や不慣れな馬場が影響したと言える。その証拠に桜花賞と同様の関西開催となっているレースでは惨敗傾向にあるが、関東開催のレースでは殆どが馬券圏内となっている。つまり、桜花賞前のレース状況を踏まえるだけでも、このオークスでの勝ち馬もしくは馬券圏内の馬は自ずと絞られるのだ。
 そして・・・今年のオークスの注目はズバリここにある!!
 現在、このオークスに関して様々な情報が飛び交っているが、今年のオークスはTR上位組VS桜花賞からの巻き返し組での決着が濃厚だ。内外部問わず、これに当てはまる候補馬5頭の詳細が必ずついて回ってくる。中でもあの関東馬陣営に限っては現段階から人気はそれほどあがらないという情報さえある。
 この背景にはこの業界ではよくありがちだが、人気(評判)が下がる事によって、マークを軽減させスムーズにレースを運ぶという事があげられる。この関東馬陣営に関しては今後も目が話せない状況である事は間違いない。その着順によっては大波乱になる事も十分あり得るのだ。
 そして西のダークホースは、輸送を考慮して若干太目残しで仕上げているあの馬に他ならない。あの陣営こそ照準を間違いなくこのオークスに向けている。
 あの太目残しも緻密に計算された陣営サイドの業と言えるだろう。
 この馬が計算通りに進めば、馬券圏内はほぼ確実と言って良い。