--前回の公言通り、皐月賞でアドアイヤムーン撃沈!!-----

 前回の公言通り、皐月賞でアドアイヤムーン撃沈!!波乱の幕開けとなった牡馬クラシック緒戦「皐月賞」。アドマイヤムーンが撃沈し、弥生賞組以外から皐月賞馬が誕生した事は、その結果から明らか。しかし、私はこの公言を自画自賛するつもりはない。何よりも水面下で動く情報によって馬券までもが左右されてしまう事を、購読されている方々にはご理解頂けたのではないだろうか。
 競馬界にとって大きな意味をもつ新設の『ヴィクトリアマイル』!これまでは牝馬限定のG1競走と言えば阪神JF・桜花賞、オークス、秋華賞・そしてエリザベス女王杯とわずか5鞍しかない。うち古馬戦に限ってはわずか1鞍。つまり、4歳になってから以後数年、古馬として活躍していく牝馬の活躍の場が極端に少ないのだ。そしてそのような中、業界は、まさに次世代に受け継がれるDNAを残すという事に必至になっている。そのDNAは多ければ多いほど、未知なる可能性を秘めた次世代馬を生み出す。これは実績を残した優秀な牝馬を若い世代にして繁殖にする動きからも察しできる。
 そこに新設されたヴィクトリアマイル。これまでエリザベス女王杯のみとされていた古牝馬のG1。開催も京都コースという事もあり、関西馬勢が過去10年で8勝。関東馬においては98年・99年のメジロドーベルの1頭のみとなっている。しかし、これが3歳時のオークスになると関東馬は97年メジロドーベル・99年ウメノファイバー・01年レディパステル・02年スマイルトゥモローと同じ10年であってもその数は4倍にもなるのだ。
 つまり、輸送という面も考えられるがヴィクトリアマイルが新設させることによって、これまでエリザベス女王杯の中心になってきた関西馬の真価が問われるのだ。
 また、関東馬にしても地元開催の底力を問われる事は言うまでもなく、関東に所属する陣営にしても大きなチャンスと言えるのだ。更に近年スピード血統が求められる中、このマイル戦で新境地を開くという意味合も兼ね備えている。
 そこで浮上するのがスイープトウショウ不在の今なら、東京開催で100%勝てると強気のあの陣営、不動の女王の座を狙う関西屈指の有力陣営、そして忘れてならないのが血統面でも申し分なく将来を有望されたあの関東馬だ。
 スイープトウショウが戦線離脱の今年はこの3頭中心で古牝馬戦が進んでいくと言って良いだろう。