--皐月賞はここに注目!!-----

 今年もいよいよクラシック3冠に向けて、3歳の若駒有力馬たちがスタートラインに立つ。昨年はディープインパクトという怪物が、前評判通りの走りで他馬を一蹴し、無敗のまま3冠ロードを駆け抜けた事が今でも鮮明に脳裏に甦る。そのディープインパクトが前哨戦に選んだのが弥生賞だ。
 そう、弥生賞は皐月賞と同じ距離で行われる事から、本気で皐月賞を睨んでいる陣営としては、普通に考えて皐月賞に直結するこの弥生賞を使う筈である。その証拠に弥生賞から皐月賞に進み、見事、牡馬クラシック1栄冠を手にした陣営は過去10年で実に5頭(57回弥生賞→若葉S→皐月賞と進んだサニーブライアンは除く)も誕生しており、連対で見れば9頭にも及ぶ。しかし、これだけ実績例がありながら、例年皐月賞前のステップとして弥生賞を使う陣営は少ない。一体なぜだろう?
 ここに情報を持つ者、持たない者で大きな差が生じるのだ。例えば、もしも、この弥生賞に皐月賞最有力候補馬が全て集結したらどうだろうか?
 確かにレースの盛り上がりとしては最高潮を向かえるだろう。しかしその反面、その他のトライアルレースは盛り上がりに欠け、競馬界全体の盛り上がりとしても偏りが生じてしまう。つまり、偏りが出る事によって競馬界にも大きく影響する事になるのだ。そこで、もしも、その偏りが出ないようにクラシックの舞台で・・・という事が業界全体の暗黙の了解だったとしたらどうだろう?
 「有り得ない!」と思う人間もいるかもしれないが、まんざらでもない事を、過去のクラシックは物語っているのだ。

--これで有力馬が見えてくる!!-----

 ここに実に興味深いデータがある。先にもお伝えした通り、過去10年で弥生賞をステップとして皐月賞の栄冠を手にした有力馬は5頭。うち弥生賞組による1・2着は58回のセイウンスカイとキングヘイロー(3着=弥生賞1着馬スペシャルウィーク)のわずか1例。また、弥生賞に問わず2年連続同じステップでの皐月賞馬となると、63回ネオユニバース・64回ダイワメジャー(共にスプリングS→皐月賞)と60回エアシャカール・61回アグネスタキオン(共に弥生賞→皐月賞)の2例のみ。但し、そのステップでも同じ着順だったということになると、その数字はゼロ。
 つまり、2年連続で同じステップとした皐月賞馬は誕生するも、そのステップでの着順までもが同じだったという有力馬に関しての2年連続はないということが言えるのだ。もうお解かり頂いただろう。現在、皐月賞馬候補筆頭として最も前評判が高いアドマイヤムーンでさえ、この事実に当てはめると皐月賞は厳しいという結論になる。そして、この事実は、何も皐月賞だけに当てはまるものではない。その後のダービーにも共通する部分が多数あるのだ。
 このように、ちょっと業界の裏の裏を察するだけでも様々な思惑があることが理解できるだろう。更に、忘れてはならないのが、前述した以外にも情報が数多く存在するという事だ。情報を制してこそ、馬券を制する事が出来る。
 そして、私は現在入手する情報だけでも有力馬数頭まで絞り込めている。
 そして、私は残された1つの有力情報を掴む事に成功した。
 そのヒントはクラシックを睨む陣営の本気モードが明らかにする『ある重要な動き』にあったのだ。この情報を入手した私は、当日のレースを見るまでもなく的中を確信する。そして、こう思うに違いない。情報とは実にわかりやすい・・・。