--年度末を迎える競馬サークル!人が動けば、馬券も動く!!-----

 この時期になるとよく耳にするのが『引退レース』という言葉。競馬ファンの皆様の中にも紙面上で目にした方もいれば、耳にした方もいるだろう。その引退レースには2つの要素がある。
 1つは「○○師の花道を飾る最後のレースだから完璧に仕上げた」「確実にもってくる騎手を用意した」「レースを取り巻く人たちと入念なチェックをした」など、最後だからこそ、絶対に負けられない状況を作りあげるという事。
 もう1つは「最後だから多少無理をしてでも、管理馬の出走を出来るだけ多くしよう」「お世話になった騎手に騎乗してもらおう」など、最後だからこそ思い出のレースづくりをするという事があげられる。
 そして、面白い事に殆どの紙面上では、陣営サイドの勝負度合いとは正反対の評価をされることが多い。例えば、本気モードながら、なぜか人気薄。しかし、その人気薄の馬がこれまで見たこともない切れ味で高配当馬券を演出する。
 また、明らかに太め残りで出走した人気馬が、案の定、呆気なく馬群に沈み期待を裏切るなどよくある話だ。

--馬券になる引退レースとは?-----

 言うまでもなく馬券になる引退レースとは本気モードながら、人気薄となる出走レースだ。それを見極めるには陣営の本音と建前を把握することが何よりの近道。得てして、引退レースを目論む陣営は確実に勝つためにライバル陣営のマークを軽減させようとし、都合の良い事は控えめに、都合の悪い部分を強調する。そして出来るだけ、真意に気づかれないようにする。
 つまり、関係者内にも広まらない情報が、紙面上で謳われる事はないという事に繋がる。そして、必然的に評価は下がりがちとなり、人気薄となるのだ。更に、圧巻は厩務員や調教助手の引退だ。
 彼らはどんなスターホースをつくりあげたとしても脚光を浴びるのは調教師であり、彼らが表舞台に立つことはない。そんな彼らの引退記事など殆ど見受けられない事は言うまでもないだろう。しかしその反面、彼らの引退時に大きな馬券が動くことが多々あるのだ。

--この時期が勝負どころ!-----

 あの大物調教師の引退も秒読み段階。更に、ほぼ表に出ることのない厩務員や調教助手などの引退も控えている、その裏では、大きな情報と大きな収益をもたらすレースが既に決定されているようだ。
 競馬ファンの皆様、勝負どころを間違えないで頂きたい。1年の中でもこの時期こそ、最大の儲けどころであるという事を。