--今週のレースで人気馬が撃沈する理由!-----

 この時期、いや、正確に言うと今週ほど人気馬が撃沈する週は1年の中でもそうそうあるものではない。というより、本来人気になることすらおかしい有力馬が人気を集めていると言った方が正しいだろうか。
 その最大の理由に、陣営サイドも想定外の出走命令が下るからである。それは特に賞金面で余裕がある陣営に多く見受けられる。
 本来、賞金面に余裕がある陣営サイドは、馬の管理を最大限に考え、この寒い時期の出走を避ける傾向にある。しかし、それでも出走させなければならないやむを得ない理由が存在する。
 その背景には馬主サイドと厩舎サイドの思惑の相違がある。現在よりも将来を考えた馬主サイド、何よりも強い競走馬育成と考える厩舎サイド。そんな中、出走させなければならない厩舎サイドの心中はおそらく、こうだろう。
 「走らせるのは構わないが、よほど相手が格下でない限り、好走できる状態ではない」と。まさに、全く本気度合いのない出走レースと言えるだろう。しかし、一見、無駄な出走と思えるかもしれないが、馬主サイドにとれば実は大きな意味を持っているのだ。主に出走させるレースは重賞戦。
 今週で言えば、まさに共同通信杯・シルクロードS・小倉大賞典にあたる。つまり、将来、種牡馬・繁殖を考えた場合、優秀な血統面もそうだが、競争成績が一番であることは言うまでもない。中でも重賞成績が良ければ良いほどその価値は高くなる。
 そこで、比較的手薄となる今週の重賞戦に出走させられることが多いのだ。ただし、このような理由に全部が全部当てはまるわけではないが、事実、今週行われる重賞戦では人気を抱える有力馬の撃沈が目立つことは、これまでの結果からも一目瞭然。

--今週だけでも競馬をしろ!----------

 もしも、情報を入手できる環境にある方には、「儲けたいのなら、今週だけでも競馬をしろ!」と、声を大にして言いたい。ある陣営の管理下にある有力馬がまさに、人気を抱えながら撃沈候補の1頭だ。