二本木高貴の競馬予想一刀両断

--2歳王者の道はイバラ道-----

　ある意味このレースは、年間21あるG1の中でも、もっとも過酷なレースと言えるかもしれない。最大の要因に多頭数で激しいレースになるため、底力が問われるということがあげられる。
　そのようなレースでありながら実際に走る出走馬は、完成させられた古馬ではなく、まだまだ経験の浅い2歳馬と若く、各陣営としても将来を担う有能馬であるということ。
　過去のレースを振り返ってみても好走馬がレース中に故障したり、中止したり、レース後にまで影響を及ぼすなど様々な事態が発生している。
　そのような事を踏まえると、陣営サイドも出走馬の管理には大きく頭を抱えるところだろう。仮に順調に使ってきたとしても、結果的に本線では力を出し切れず惜敗したり、調教重視で新馬戦からの直行を考えても、経験不足から惜敗してしまうなど、とにかく厳しいレースであることに違いない。

--本当に強い馬が勝つ！-----

　この激しいレースを制するためには、強いメンタル面と桁外れのパワーを兼ね備えた馬でなければいけない。つまり、このレースこそ本当に強い馬が勝つといっても過言ではない。
　そこで、今年の登録馬を見てみると数頭、他馬を一蹴するのではないか？という有力馬がいる。中でも、しばらくこのタイトルから遠ざかっている、あの陣営サイドの意気込みは半端なものではない。
　当初の騎乗予定のジョッキーを替えてまでも出走してくる様子からも、タイトル奪取は必至体制であることが伺える。しかし、簡単にはいかないのがこの朝日FS。ライバル陣営も虎視眈々と狙っていることは言うまでもない・・・。
　人気やデータに惑わされることなく、強い馬を素直に見抜け！