--夏競馬波乱の要因はここにある!!----- 陣営の思うがままにレースが運ぶ!
荒れる夏のローカル開催と言われるが、一見荒れているように見受けられるが、本当のところは決して荒れている訳ではない。全ては計算通りのレース結果なのだ。わかりやすく言葉を置き換えるならば、業界内部の動きから、予めこうなると予測できてしまうレースなのである。もちろん、これは確固たる根拠があっての事。ところが不思議な事に、確固たる根拠が明確でありながら、それは業界内外問わず、暗黙の了解として受け流されているのが事実。そして、このような状況を利用して、様々な思惑がレースに仕込まれているのだ。当然、どのような思惑があるのかという事は公になる筈もなく、その事実を知りもしない馬券ユーザーは、そのレース結果から単に荒れていると判断せざるを得ない。しかし、その影では陣営の思うがままレースが運ばれていると言っても過言ではないのだ。ではなぜ、このようなレースが特にこの時期、目立つのかおわかりだろうか。その理由は実に単純で、誰もが納得してしまうところにある。

--要因その壱 特異な業界事情!-----
通常であれば、栗東・美浦を中心にレース前の調整が行われるが、北海道開催(札幌・函館)になると栗東・美浦の他に函館・札幌も加わる事になる。つまり、ただでさえGT級の有力馬が秋に向けて放牧に出される関係上、マスコミの数も春・秋に比べ急激に減るこの時期に、レポート先が2から4箇所に増える事によって、その数は更に4分割されることになる。つまり、マスコミも裏情報があるとわかっていながらも、あまりの手薄さにその情報をキャッチ出来ないのである。

--要因その弐 暑い天候がもたらす逆転現象!-----
北海道が馬産地とよく言われるように、本来、馬は寒い気候に慣れている。しかし、この時期は一年の中でも最も暑くなる時期にあたり、競走馬の中にはレースどころか気温の上昇に全く適応出来ない馬もいるほど。そのような中で体質的に牝馬が牡馬よりも暑さに強いところがある。よって、牡馬混合戦では比較的人気を落しがちな牝馬が激走するのが、この時期の特徴。更にどの世界にもあるように、突然変異から稀に暑さに強い馬が誕生する事もあり、これらの事情を察する陣営サイドが仕掛けてくる事が多い。

--要因その参 新馬戦の開始!-----
夏競馬から若駒の出走が本格化する。つまり新馬戦だ。正直、走ってみなければわからないのが新馬だが、裏を返せば、年齢的なものから条件戦止まりと推測される馬よりは新馬の方が期待の比重が高くなるのは確か。どの陣営サイドも後のGT馬の可能性を持つ新馬に費やす時間が多くなる。その為に、実力未知の筈の新馬であっても人気順に分けられ、人気=実力という偏見から、全く予期もしない結果になりやすい。また、新馬に集中する分、古馬の調整が疎かになりがちになる場合もある。よって、実績馬でありながら調整が不十分のため人気を抱えながら最後のひと伸びに欠け失速したり、人気薄の馬が激走したりして、番狂わせが頻繁化する。

--まる秘情報続出!注目のレースも大口に!?-----
言うまでもなく、今年のローカル開催も波乱必至。それはこれまで掴んだ情報からも明らか。それは数少ない重賞戦であっても例外はない。各レースともに実に興味深い情報が入ってきている。

--2回福島8日七夕賞-----
最近ではベテラン古馬勢の出走が多くなってきたこのレース。今年の出走予定メンバーの中には、「今年の秋のGT戦線が、この馬にとって最後になるかもしれない」という思いから、本気で賞金を狙ってくる陣営がいる。その陣営は、開幕週ではそれほど荒れていなかった馬場が、最終週ではかなり荒れるというところまで想定して、実践モードで調整していると言う。

--2回新潟2日アイビスサマーダッシュ-----
今年が第6回目とまだ歴史の浅い新潟直線重賞。毎年のようにこのレースで騎乗し、このレースを知り尽くした某騎手は、今年はあの牝馬に注目だと断言している。万一、人気を落して出走してくればマークは軽減され、決して侮れないと言う。彼自身も上位を狙える馬に騎乗予定する事から、目が離せないレースとなる事間違いなし。

--2回函館4日函館記念-----
このレースで2頭の出走を予定するあの陣営。しかし、万全の体制という意味では少し物足りない。本来2頭出しの目的としては、本気で勝ちを狙う1頭のサポート役にもう1頭を出走させる事が多いが、今の状態で出走となれば一筋縄にはいかないだろう。この陣営の動向で馬券が大きく左右されそうだ

--2回小倉6日小倉記念-----
今年は大幅な日程変更があり、8月から7月に移行したこの小倉記念。その影響かここ2年連続で1着となっているメイショウカイドウは、これまで通りのローテーションという訳にはいかくなった。年齢的な衰えも正直隠し切れない状況下で、あの陣営が軽ハンデを見据えてメイチの勝負に出る。

--情報を手に入れたものが絶対的勝者となる今年のローカル戦線!!-----
今年のローカル開催は例年以上に面白い。特に古馬戦に関してはどの陣営にもチャンスが出てきたと言っても過言ではない。そこで様々な思惑が例年以上に動いている事は確かだ。情報がものいうというのは、まさにこの事を言うのだろう。これだけ、馬券を購入する誰もが大口払戻のビッグチャンスを向かえるローカル開催は過去に例を見ないと言っても良いだろう。